記録 12/18 術後1日目
夜中は痛みでほとんど寝れなかったものの、座薬で何とか数時間ほど睡眠をとることができました。
まだ母子同室も始まらないし、しばらくは寝てるだけ。
しかしこの『寝てるだけ』が実はとてもツラい。
体がほとんど動かせないので自由に寝返りもうてず、お腹の上には重り(？)が乗せてあるのでその影響で腰がはちゃめちゃに痛い。
もちろん傷も痛い、寝転がりっぱなしで背中も痛い、後陣痛で子宮も痛い……
9:00 先生の回診
飲み物解禁。
10:30 歩行練習
ベッドから起き上がると傷が痛すぎて息が止まるほど…。
なぜこのベッドには手すりがないんだ…
なぜ病人用の電動リクライニングのやつじゃないんだ……
と思いながら、ハアハア言いながら点滴棒に掴まり何とか体を起こして、看護師さんに支えられて部屋を少し歩きました。
歩き始めればわりと動けるので、あっ、大丈夫だね〜！歩けますね〜！と、スッと尿管を外される。
ここから自分でトイレに行かなきゃいけなくなるんだけど、点滴がずっと繋がっているのでとにかくトイレが近い……
帝王切開は術後1日以上、水分を全くとらないのですが、点滴があるのでトイレは近いです。むしろ口から飲んでる時よりトイレ近い。
あと、長男の時もだったんだけど、排泄痛がすごい。膀胱炎ですか？って思うぐらい痛いです。痛すぎて顔が歪むぐらい痛いです。
これは個人差があるかもしれなくて、帝王切開だからとかではないかもしれないけど、『帝王切開 排泄痛』とかでググったら そういう人はわりと多かった。
暇だから何でもググっちゃう。
お昼ご飯はなし、夕食からだし汁、パインジュース、重湯が出ました。全部水分。ただでさえトイレが近いのに全部水分。
何も食べてなさすぎて重湯すら美味しい。
そこからは1時間おきにトイレ。とにかくひたすらトイレに歩きました。
一回トイレに行ったら 何分か座り続けて、膀胱を完璧に空にしてやりました。
お産パットやショーツを整えるのも基本的にはかがまなくちゃ出来ないし、とにかく辛かった……
水分摂っていいよと言われたくせにその日は一口のお茶と夕飯の水分のみだったのに、本当に1時間おきのトイレ。地獄でした。夜中までそんな感じ。
記録 12/17 手術当日
6:00 『おはようございます、検温のお時間です』というアナウンスが枕元から流れて、わりと大きい音だったのでビックリして起きた。
8:00ごろ、手術前に浣腸をしてもらう。液入れてから「出来れば5分耐えてね」って言われたけど、無理だよ…？
長男のときはものの1分ぐらいでトイレに駆け込みました。今回は1分半ぐらいかな……あれを5分耐えれる人がいるなら尊敬に値すると思う。
ちなみに前日の21時から絶食、24時からは絶飲食でした。
でも思ったほど喉は渇いてなくて、飲み物がほしいとかは思わなかった。普段あまり飲まないからかも。
9:30ごろ、 手術前の点滴。めちゃくちゃ痛い。もう文字では表現できない痛さで、採血とかは『うう、痛いなぁ…』と心の中で思う程度なのに、『あいたたたたた』と言ってしまった。点滴の管が何本もあるのでだいぶ動きが制限される。
10:30ごろ、家族到着。
10:45には手術室に行く予定だったのに旦那、実母、実父それぞれのんびりしすぎで15分前に登場。
あまりにも来ないから、看護師さんに『ご家族来るよね？』って聞かれた。
10:45 点滴を引き連れて手術室へ。
看護師さんが既に5人ぐらいいたんだけど、一回その場で真っ裸になる。これがなんかもうすごく恥ずかしかった…
そして手術着に着替え。
いろいろな機械(指にはめる体内の酸素をはかるやつとか、血圧計とか)をつけられて、先生が来るのを待つ。
10:50 先生登場。
普段からとても落ち着いた品のある先生で、その日も相変わらず落ち着き払ってた。なんかもう絶対この人なら大丈夫という感じがする。自信に満ち溢れてる。
その後、膀胱の消毒などをして尿管を通される。前回は意識のないうちにやられたのか 全く記憶にないんだけど、これがわりと痛かった。
管が入ってくる感覚がまず気持ち悪い。
尿管導入と前後してるかもしれないけど、脊椎？に麻酔を打つ。エビみたいに丸まって背中を先生の方に突き出し、準備完了。
事前に『麻酔刺すときは、ちゃんと刺しますって言うから、骨を触ってる段階でビビって腰を引いたりしないでね』と看護師さんが言ってたので、先生がめちゃくちゃ骨を触ってる間も「何してるのかな〜」って感じでかなり油断してたんだけど、
グサ！！！！！！！！！(突然)
えーーーーーっ！！！？
今、刺したよね。何にも言わずに！！！！！！
ビックリして反射的に体がそれたよ！！！！！
看護師さん「今刺してますから動かないでね〜」
先に言ってくれるってあれだけ念押ししてたのに〜〜！コラ〜〜！！！！
麻酔自体はそこまで痛くなく、すぐに下半身がじわじわ温かくなってきました。
ここから先生がドラマのように「これより帝王切開術を始めます云々かんぬん」みたいなことを言ってスタート。
多分諸々の準備が15分ぐらいかかって、その時11:00ぐらい。
事前にお腹の毛を剃ってもらっていたので、先生がそこに消毒を塗る。なんかいろいろされてるけどもう全くわからない。
看護師さんがずっと手を握っててくれました。すごく手が肉厚で温かい人だった。肉厚の看護師さんありがとう。
前回総合病院で緊急帝王切開になった時も、確か看護師さんの一人が手を握ってくれてた。こういう気遣いってすごい嬉しいですよね。こっちはもうめちゃくちゃに不安だから。
手術は1時間と聞いていたので、その間なにを考えたらいいのかなぁ…と思いながら、今なにしてるのかな〜、あと何分くらいで出てくるのかな〜〜とか思ってたら
「オギャ…」
えっ？聞き間違いかな？まだ10分くらいしか経ってないしな。
しかし聞き間違いではなく、そのあと「オギャア、オギャア！！」と赤ちゃんの元気そうな声が……
あれっ！！？？？
早っっっ！！！！
そこで一気に安心してしまい、涙が出てきました。本当にツラかったつわりの日々も、妊娠後期に起こったいろいろなトラブルも、もうこの子を元気に産めたんだからチャラだな、どうでもいいことだな、って思えました。
カンガルーケアというのを推奨しているクリニックなので、赤ちゃんは体をザッと拭かれて そのまま私の胸の上に。
看護師さんが首根っこを掴んで頭を固定して、私のおっぱいをぺろぺろ舐めさせてました。これが大事らしい。
よく分からない上にとても重くて、寝転がって自分の胸を見続けていたら肩が攣ってしまって、手を握ってくれてた肉厚の看護師さんに小声で「すみません…肩が攣ったのですが」→「肩攣ったそうです！！！！」「肩攣ったみたいなのでやめますね！！！！」「ハイッ！！」とスタッフ同士の報連相のため何回か繰り返されて恥。
前回、長男を出産した時の傷跡がケロイドになり隆起してしまっていたので、縫い合わせる時にそこを削ってくれたそうでその旨説明がありました。ありがたくてめちゃくちゃ拝んだ。
12:00 手術終了。
ガラガラに乗せられて病室へ戻る。
14:00 後陣痛スタート。
想像を絶する痛さで苦しむ。
この時なぜか旦那はモンストをやっており、「私が苦しんでる時にモンストすんな！！！やめろ！！または部屋から去れ！！！」ってケンカになりました。
痛み止めの筋肉注射を打ってもらうが改善せず、激痛に苦しむ。
〜ずっと後陣痛のターン〜
20:00 このままでは後陣痛とダンシングオールナイトしてしまうと思い、看護師さんに座薬を入れてもらう。だんだん楽になってそのあとしばらく眠れた。
---
ざっと覚えてるのはこれぐらい。
後陣痛は 話には聞いてたものの、1人目の時にはなかったのでその時が来るまでは漠然としていましたが、本当に辛かった…。座薬がなかったら死んでました。
記録 12/16 入院
朝から母が来てくれて、ゆっくりと入院準備の最終確認を。
退院後はそのまま実家に里帰りするので しばらく掃除が行き届かないと思い、重いお腹で掃除機をかけたりキッチンカウンターの上を整頓したりしました。
むすこはいつもの時間(11:30)にお昼ご飯。コーンスープと五目チャーハンを作ってあげました。
私はきっとしばらくちゃんとしたものを作ってあげられないと思うと、食べてる姿が愛おしかったです。
午前中にお風呂に入ってきてねと言われたので、むすこにご飯をあげてからシャワーへ。むすこは母と遊んだり。
お腹の子に、もうすぐだよ、明日だよ、と声かけしたりしました。
出発の14時まで時間があるのでむすこはいつも通りの時間にお昼寝。
最近はいつも『お昼寝しよ〜』っていうとイヤイヤするんですが、この日はウッディのぬいぐるみを寝室に連れて行き、
『ねんね、ねーんね』
と言いながら、毛布をかけて身体をトントンしてあげてました。私がいつもむすこにしてるみたいに。
いい子過ぎて泣きそうになりました。
むすこが寝てる間に私とお母さんもお昼ご飯を食べ、旦那が半休をもらって帰宅。
14:40 産院へ到着。
そのまま入院するのかと思ってたんだけどまずは診察。けっこう時間がかかったので、むすこ、母、旦那はキッズスペースで待っていてもらいました。
16:00 入院説明などが長引いて、むすこたちは何してるのかな、いい子で待ってられるのかな？などと心配していたら近くのケーキ屋にお茶をしに行っていたらしい。取り越し苦労すぎて笑った。
むすこはお母さんからイチゴをもらって店内で「おいちーーー！」と絶叫したらしく、完全に私のことは忘れていた。
17:00 むすこたち帰る。
18:00 母帰る。
その後は2年ぶりにクリニックのオシャレなごはんを食べたり、日記を書いたり、基本的にやることがないのでバクマンを読んだりなどして過ごしました。
その日のごはん
舌がバカなので何の魚かよく分かりませんが、柔らかくて美味しかったです。
0:00ごろ就寝
最後の夜
むすこにゆっくりと何冊も絵本を読んで(と言っても3冊くらい)、じゃあ、おやすみね？どのボタンか分かる？って言って電気のリモコンを渡すと、『ここ〜！』って言いながら電気を消してくれます。
暗くなってから、今日1日あったことをおさらいして、あれは楽しかったね、とか、すごかったね、とか、どんなんだった？って聞いて、まだほとんど聞き取れないけどとても嬉しそうに何か話してくれて、にこにこしながら、薄暗がりの中でお互いにおやすみを言う。
そんなのんびりした寝かしつけはもう、しばらく出来ないかもしれません。
惜しんだり悲しんだりしたくないけど、やっぱり寂しいです。次男が産まれたらきっとこんなにのんびりした関わり方は出来なくなりそうで…
私は2人兄妹の妹なので、『独り占めしていたお母さんを突然赤ちゃんに取られる』という経験はしたことがありません。
私が産まれたとき3歳だったお兄ちゃんは赤ちゃん返りがひどく、母を独占する私への嫉妬が募って、
見てない時に私を下にして馬乗りしてたこともあったと母が笑ってました。
そのときの兄は、きっと必死だったんだろうな。本当に憎かったかもしれない。本当に私なんていなくなったらいいのにって思ってたかも。
むすこもそんな気持ちになるのかもしれないと思ったら、何だか不憫で。
寂しい思いさせてごめんね、って何度も言ってしまいそうになります。
謝ったりすると それはそれで次男に申し訳ないので、言葉には出しませんが。
むすこはちょうどイヤイヤ期に差し掛かったところなので、接していてイラっとすることも もちろんあります。
だけど、しばらくはどんな時でもむすこの気持ちを優先させてあげたい。そう思います。自分に余裕がなくなっても、絶対むすこにキツくあたったりしたくない。本当に本当にそう思います。
次男よ、放置されても逞しく生きてね！！！！！！ゴメンな！！！！
私もそうだけど、基本的に放置されてたからこそ性格は逞しくなりました。女としては強すぎるぐらいに強くなりました。母にもよく言われます。あんたの強さをお兄ちゃんに分けてあげろと。
---
日が変わったので、明日です。
12/17、午前中に次男が産まれる予定です。
願わくば、無事に、健康に産まれてきてね。
その時まで、むすことの時間を大事にしようと思います。
最後の健診
今日で37週。
腹部エコーなど普通の妊婦健診の後、手術のリスク説明を受けました。
ちゃんと聞いたわりにはあんまり覚えてないけど、
前回と同じ場所を切るけど傷が少し広がる場合があるよ、とか、
リスクは怖いし不安だけど、私は自分じゃ何にも出来ないから正直お医者様にお任せするほかないんですよね。
私が頑張るのは、術後の腹の痛みに耐えることよ…。
長男のときは激痛でなかなか起き上がれなかった記憶あるし、後陣痛も2人目のが痛いとか聞くのでそれも怖い…
今回は朝イチの手術で、翌日まで丸1日歩かなくて済むみたいなので、それだけはホッとしてます。
前回は緊急帝王切開で夜中の23:31に産んで、日が変わったら翌日っていう扱いだったから数時間後には歩かされたし…(ちょっと根に持ってる)
前回総合病院でやった時は、帝王切開の縫合中にハンバーグの話されたし……(完全に根に持ってる)
とにかく、母子ともに無事で出産を終えられるといいなぁというのが今一番の願いです。
ことば
なかなかお話するのが遅いむすこ、最近しゃべる言葉がどんどん増えてきたので覚え書き。
(現在2歳1ヶ月)
★トイトレ用のトーマスご褒美シールを便器の中に落としそうだったので、『これは大事だからこっちね！』と避けたら、嬉しそうに『だいじ！だいじ！』と言ったり、『こっち』と復唱してくれました。
『だいじ』に関しては意味が分かってるかは不明。『こっち』とか『ここ』とかは分かってる。
★体の各部分の名称。
意味もなく突然『あし！』とか、『て！』『くち！』とか言う時がある。
ぬいぐるみの足と自分の足を持って、『いっしょ！』って言ってニコニコしたり。
★旦那が借りてきた【となりのトトロ】をかいつまんでトトロ登場部分だけ見たんだけど、うまく『トトロ』とは言えず『トロト！』『トート！』って言いました。
さすがトトロ…すごく好きっぽいです。
(でも一番好きなはずのトーマスの名前を全く呼ぶ気配がないのが不思議)
うちは【パパ、ママ】ではなく【お父ちゃん、お母ちゃん】なので、難しくてまだ私たちのことは呼べないみたいです。気長に待とう…
